魔法の樽

その人がどんな能力、魅力があろうとも

人に価値があるのではない。

人が人を思うこと、その間の関係性に

価値がある。

ほんとのところ、一人ひとりの人間に

さほどの能力や魅力があるわけではない。

二人が思い合い、助け、育み合い、相手を

大切にしはじめる、

そして、そんな思いを味あわせてくれた

相手に敬意を払い愛情をもちはじめる、

すると、とたんに崇高で穏やかな悦びの

世界に二人がつつまれる。

そこにこそ、かけがえのない人生の価値が

あるのだと思う。