ウオップパラダイス: 文化と帝国主義

2013年8月18日日曜日

文化と帝国主義


ついに読了!

こねくり回したような難解な文章、
高度な(たぶん…)知的考察にも
なんとか食らいついて読み終えた。
でも、まだ 2 があるんだよね。
それはまたしばらく先に。

中学生で観た 007 シリーズの面白さ
に衝撃を受けた。
アクション、気の利いたセリフや
ユーモアあふれるボンドのキャラク
ターの楽しさもさることながら、
その魅力のひとつに、ボンドが活躍
するのがエキゾチックな香りいっぱ
いの異国が舞台になっていること。
いま思い返すと、その国は非白人地
域。
つまり、イギリスの植民地あるいは
原住民にたいして白人の優位性を保
っていられるところ。

予感はしてたけど、これって背景に
帝国主義的思想があるのは明らか。
あのゴージャス気分は、白人優位の
立場を共有していたんだなぁ。
知らず知らず、原住民蔑視にも関わ
っていたのか。
そのことが、この本を読んで理解で
きたような…。

「異邦人」のムルソーだって、アル
ジェでアラブ人を殺して不条理に
ひたっているのであって、パリの
真ん中で殺人はしないのだ。
なぜなら、それは単なる犯罪だから。
ようするに、原住民との意識の格差、
高級な人間であることを感じたかっ
たんだなぁ。
ずいぶん独りよがりで勝手な理屈だ
けど、当時は有り難がって読んでた。
それでも面白かったんだよな。







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