フリマパニック！

雨の水曜日。
久しぶりにフリマに出店。

朝９時すぎ、シートを広げまだ荷も
解かないうちから客が殺到。
品物をあさって、四方八方から手が
のびてくる。

これいくら？ の声があちこちから飛
んできて値段を言うと、これちょう
だい、と次々に硬貨を差し出してく
る。品物を袋に入れる間もなく、ま
た次の客が品物と硬貨を差し出して
くる。
弟とふたりでの対応も間に合わず大
わらわ。

あげくに、脱ぎ捨てておいた僕のジ
ャンパーもひったくるようにもって
いこうとする。
それ、僕の僕の！
勝手に袋をあけてタッパーに入れて
あった手羽を眺め見て、これなに？
それ、おかず、僕の昼のおかず！
兄ちゃんおもしろいな〜、と笑い声
が起こるが、それどころではない。
なんでも買うで〜、と迫る客に恐れ
を感じ、ほんとに販売を中止しよう
かと思った。

午前10時、ほぼ騒ぎはおさまった。
山積みされてた雑貨、衣服の８割が
一気になくなった。
その間、ぴったり１時間。
なにが起こったのだろう。
はじめに安い値段を言ったのが原因
か。わからん！

年寄りがな〜んもせんで部屋におっ
たってしゃあない。こういうとこ来
ていろいろ見てるほうが、なんぼか
たのしいわ。
午後は、そんなばあさんがアクセサ
リーなんかをガチャガチャいじり回
すのを眺めて、のんびり過ごす。